いっこく堂のディナーショー|ボイスイリュージョンに隠された5つの秘密

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 「腹話術」と聞いて頭に浮かぶのは。人形の口の動きに演者が声を合わせる。どこか伝統を思わせるのではないだろうか。しかし、概念を根底から覆し「ボイスイリュージョン」へと進化させ「ディナーショー」にした表現者『いっこく堂』さんがいる。

彼のパフォーマンスを見た時、彼の「声」の圧倒的な魔法を目撃することになる。全く動かない唇で、複数の人格との対話。それは観客の脳にないはずの「音源」を錯覚させるイリュージョンなのだ。

なぜ彼は、世界が驚愕する表現者になったのか、その技術の裏に隠された秘密、5つに絞って迫ろうと思う。

今回、彼の芸人としての始まりから、独学で「腹話術」を研究して自らのものにしました。世界をまたに掛け「エンターテナー」として大活躍する「いっこく堂」さんの秘密に迫ろうと思います。

1.劇団民藝をへて、たどり着いた独自の道

彼の「声」の探究は1982年に「笑ってる場合ですよ!」で、ものまねタレントとして「チャンピオン」に輝いたことがきっかけで始まりました。

そのチャンピオンに輝いた模倣技術が彼のルーツになりました。その後、1986年に名門「劇団民藝」へ入団、そこで、演芸の深淵に触れました。

1992年、彼は俳優の道を捨て、独学で腹話術の世界に転向します。師を付けず「独学」で研究しました。「自分だけにしかできない表現」を選んだからに他なりません。

「ものまね腹話術」を発見するに至ったのは、1982年の原点と、劇団で培った表現力、そして彼が独学で極めた技術が線で繋がった技法と言えるでしょう。

彼の芸人としてのキャリアは劇団員からだったんですね。そして師匠をつけなかったことにもこだわりを感じます。彼の独自のものが生み出され、彼しかできない表現の仕方を見つけたのでしょう。芸人ということではなく、表現者としての「いっこく堂」さんを見た気がします。

2.喉の魔術師、限界突破「時間差」の極致

いっこく堂の技術は、人間の構造へ挑戦的技巧だ。「2体人形の同時操り」「時間差会話」「唇をまったく動かさない技術の高さ」は独自の路線として評価される。

「時間差会話」はまさに「イリュージョン(錯覚)」の極みである。人形が喋り終わる前に自分の声を被せることで、脳が処理しきれない「音の重なり」を作り出し、客観の認知不協和を誘発する。

彼のすごいところは、唇の完全静止だ。通常「バ・パ・マ」といった唇を合わさなければ発音不可能な「唇音(しんおん)」は、腹話術において最大の難点とされる。

しかし、いっこく堂さんは喉の奥をミリ単位で調整し、人間の限界を突破し無効化する。「うまい腹話術」ではなく、私たちに見えるのは、映像(動かない口)と聞こえてくる音の矛盾を解消できないからである。

「あれ・こえが・おくれて・きこえて・くるよ」一度はやって見たとが、あるんではないでしょうか。大体ができないんですけど、すごい技術ですよね。もう、これができると職場でもヒーローになれます。まあ、できてる人はいませんでしたが。

3.世界18カ国に魅せた、スーパーエンターテナー

彼のボイスイリュージョンは、海を越え、世界18カ国30都市に及ぶ。彼は「現地の言葉」で最適化した笑いを提供している。2000年に腹話術の聖地ラスベガスで開催された「世界腹話術フェスティバル」でオープニングを飾る快挙は、技術が言語を超越した瞬間でもあった。多言語を操り、現地の観客を熱狂させる。世界水準のスーパーエンターテナーとしての自信を感じさせます。

英語や中国語を駆使して、現地の人を熱狂させているらしく、本当にすごいことです。言葉よりも彼の卓越した芸が言葉を超えているんですよね。そう感じました。

4.30対を超える、細部のディテールにこだわった「偽のリアリティ」

ステージを共にするのは、30対以上いる人形だ。それは単なる小道具ではない。名前、出身地、といったバックストーリーが存在し、舞台が奇妙なリアリティーに染まる。

カルロス・セニョール・田五作
ボリビア出身の薄毛の中年男性。いわば、いっこく堂「腹話術」の原点の相棒。

サトル・シアトル・トンデール
二種類の顔を持つ鳥の人形。叔母の「サトリ・トットリ・トンデール」というシュールな血縁設定も存在する。

アインストーン
アインシュタインのパロディ。ビーカーでビールを飲むという独特の癖を持つ。

師匠
1863年生まれ、いっこく堂より100歳年上。姓が師(し)、名が匠(しょう)という設定を持つ。

これら、人格の宿った、面々がいっこく堂の脇を固め、イリュージョンを大いに支えている。こういったディテールのこだわりが人形に人格を宿らせ「彼らが存在している」と感じられる。この絶妙な設定がエンターテイメントとして受け入れられているのですね。

5.進化し続ける「ものまね腹話術」

芸能生活40周年を超えても、まだ芸の研究が止まらない。近年、彼が力を入れているのが、かつての特技「ものまね」「腹話術」を合わせたものだ。

和田アキ子、サザンオールスターズ、松山千春といった大御所から、かつて世界を席巻したスキャットマン・ジョン、さらには「ちびまる子ちゃん」のキャラクターまで、そのレパートリーは幅が広い。

喉の形を瞬時に変え、その声色に近づけつつ、同時に唇を一切動かさないという二重の制約を自らに課している。

まとめ

いっこく堂さんという、一人の表現者の歩みは、既成概念に対する、挑戦の歴史である。独学を貫き、世界の大舞台で「自分にしかできない表現」を確立し、その姿勢は、私たちに「一つの道を極めることの凄み」を突きつけます。

人間というフィルターを通し、自分とは異なる無数の声を放ち、彼は「いっこく堂」という独自の存在感から目をそらさなかった。

あなたは今、自分だけの「独自の境地」を目指せているだろうか。

彼のボイス・イリュージョンが映し出すのは、壁を打ち破る人間の可能性なのかもしれない。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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